ウェディングツリーはゲストと完成させる結婚証明書

ウェディングツリーは、枝だけの木にゲストが葉や花に見立てたスタンプを押し、名前やメッセージを添えて完成させる演出です。人前式の結婚証明書として使うことも、受付の参加型グッズとして使うこともできます。

ふたりだけで用意する装飾と違い、ゲストの参加によって完成するのが魅力です。式後に家へ飾れば、当日集まってくれた人たちの存在を思い出せる記念品になります。

一方で、受付の流れや説明が分かりにくいと、ゲストが参加しそびれたり、スタンプが重なって名前が読みにくくなったりします。ウェディングツリーは「かわいいから置く」だけでなく、どのタイミングで誰が案内し、完成後にどこへ運ぶかまで決めておくと成功しやすい演出です。

種類と使い方を比較する

ウェディングツリーには、指印で作るもの、スタンプで作るもの、シールやカードで作るものがあります。ゲストの人数や会場の雰囲気に合わせて選びましょう。

タイプ 特徴 向いている式
指印タイプ ゲストの指で葉を作るため温かみがある 人前式、少人数婚、家族婚
スタンプタイプ 汚れにくく、色や形をそろえやすい ゲスト人数が多い披露宴
シールタイプ 手が汚れず短時間で参加できる 子ども連れや年配ゲストが多い式
メッセージカードタイプ 一言メッセージを残しやすい 待ち時間を長めに取れる受付

必要なものをそろえる

基本的には、台紙、スタンプまたはシール、ペン、説明カード、ウェットティッシュ、試し押し用の紙、持ち帰り用の保護袋が必要です。額に入れる場合は、当日立てられるスタンドも用意します。

ゲスト人数が多い場合は、スタンプ台を複数用意すると混雑しにくくなります。色を数種類用意するなら、色ごとの意味を決めてもよいですが、説明が複雑になりすぎないようにしましょう。

受付台に置くものは、見た目だけでなく使いやすさも大切です。ペンはにじみにくいものを複数本、ウェットティッシュはふた付き、使用済みティッシュを入れる小さな袋やごみ箱も用意します。ウェルカムスペース全体の小物と合わせる場合は、ウェディンググッズの準備も確認しておきましょう。

説明カードに書く内容

説明カードは、ゲストがスタッフに質問しなくても参加できる長さにします。色の意味を入れる場合も、選択肢は3つから4つ程度に絞ると迷いにくくなります。

入れる内容 例文 目的
参加方法 お好きな色のスタンプを葉に見立てて押してください 何をすればよいかすぐ分かる
署名 スタンプの近くにお名前をご記入ください 誰の印か後で分かる
色の意味 緑は信頼、ピンクは愛情、黄は笑顔 参加に小さな楽しさを加える
汚れ対策 ご使用後はウェットティッシュをお使いください 服や荷物へのインク移りを防ぐ

受付での置き場所を考える

ウェディングツリーは受付の近くに置くことが多いですが、受付そのものが混む場合は少し離した場所に置くと流れがよくなります。ゲストが立ち止まっても邪魔にならないスペースを選びましょう。

台紙を平置きするのか、立てて置くのかでも使いやすさが変わります。指印やスタンプを押すなら、安定したテーブルと汚れてもよい下敷きがあると安心です。

受付係には、芳名帳やご祝儀対応と同時にウェディングツリーの案内まで任せすぎないようにします。受付が混む式では、ウェディングツリーの近くに説明カードを置き、余裕がある時だけ声をかけてもらう程度にすると負担を減らせます。受付依頼やゲスト対応はゲストリストの整理ともつながります。

説明文は短く分かりやすくする

ゲストは受付、荷物、久しぶりの再会などで慌ただしい時間を過ごします。説明文は長くせず、「葉のスタンプを押し、お名前をご記入ください」など一目で分かる言葉にしましょう。

色に意味を持たせる場合は、「赤は愛情、青は信頼、緑は成長」のように、選びやすい数に絞ります。意味が多すぎると、ゲストが迷って列が止まりやすくなります。

インク汚れ対策を忘れない

指印タイプやスタンプタイプでは、ゲストの指や服、受付台が汚れる可能性があります。ウェットティッシュ、ティッシュ、ごみ箱、試し押し用の紙を近くに置きましょう。

小さな子どもが参加する場合は、保護者が手伝いやすい位置に置くと安心です。淡い色の服のゲストもいるため、インクが乾きやすいか、こすれて写らないかも事前に試しておきます。

人数に合わせて台紙サイズを選ぶ

少人数婚なら小さめの台紙でも余白を活かせますが、大人数では葉が重なって名前が読みにくくなることがあります。ゲスト人数に対して余裕のあるサイズを選びましょう。

完成後に額に入れて飾りたい場合は、家に置けるサイズも考えます。大きすぎると保管が大変なので、式後の置き場所まで想像して選ぶと失敗しにくくなります。

人数に対して台紙が小さい場合は、葉を押す場所が詰まり、後半のゲストが押しにくくなります。反対に台紙が大きすぎると、少人数では寂しく見えることがあります。人数が読みにくい場合は、葉のサイズを小さめにする、メッセージ欄を別紙にするなど余白を調整しましょう。

人数別の準備目安

ゲスト人数によって、必要なスタンプ台や案内の仕方は変わります。少人数ではゆっくり参加してもらえますが、大人数では受付の滞留を防ぐ工夫が必要です。

人数 準備の目安 注意点
30名以下 小さめの台紙、色数少なめ、メッセージ欄あり 余白が多くなりすぎないよう配置を考える
40から70名 A3前後の台紙、スタンプ台を複数、説明カード 受付動線と乾燥時間を確保する
80名以上 大きめ台紙、シール式、または複数台紙も検討 全員参加にこだわりすぎると混雑しやすい

人前式で使う場合は進行に組み込む

ウェディングツリーを結婚証明書として使う場合は、挙式中に新郎新婦が最後のスタンプを押す、署名する、司会者が意味を紹介するなど、進行に組み込みます。

受付でゲストに完成させてもらう場合、挙式までに回収して所定の場所へ運ぶ必要があります。誰が運ぶか、どこに置くかを事前に決めておきましょう。

挙式で紹介する場合は、司会者や進行担当に「どのタイミングで見せるか」「新郎新婦がどこに署名するか」「完成した台紙を誰が受け取るか」を共有します。人前式では結婚証明書として自然に使えますが、教会式や神前式では受付装飾として使うなど、式の形式に合わせて扱いを変えます。

手作りするなら紙とペンを試す

手作りする場合は、台紙の厚さ、インクのにじみ、ペンの書きやすさを事前に試します。家庭用プリンターで印刷するなら、額に入れたときの余白も確認しましょう。

デザインにこだわりすぎると、ゲストがどこに押せばよいか分かりにくくなることがあります。完成前の見た目より、ゲストが参加した後にきれいに見える余白を大切にします。

完成後の扱いを決めておく

完成したウェディングツリーは、インクが乾くまで触らないようにします。披露宴中に飾る場合は、乾いた後に額へ入れる、または透明カバーで保護すると安心です。

式後は、誰が持ち帰るか、額に入れるか、家に飾るかを決めておきましょう。紙だけで持ち帰ると折れやすいため、保護用の袋や箱を用意しておくときれいに残せます。

二次会や宿泊がある場合は、新郎新婦が直接持ち歩かないほうが安全です。親族や会場担当者に一時的に預け、帰宅する荷物と一緒に運ぶ段取りを決めます。式後に飾る予定があるなら、あらかじめ額のサイズを合わせ、湿気や直射日光を避けて保管しましょう。

ゲスト全員が参加できなくても大丈夫

受付が混んでいた、遅れて到着した、子どもの世話で参加できなかったなど、全員が押せないこともあります。完璧に埋めることより、参加してくれた人の気持ちが残ることを大切にしましょう。

どうしても全員分を残したい場合は、受付係から声をかけてもらう、披露宴中にテーブルを回す、後でメッセージカードを添えるなど、無理のない方法を選びます。

きれいに完成させるより大切なこと

ウェディングツリーは作品としての完成度より、ゲストが祝福の気持ちを残せることに意味があります。多少のにじみや重なりも、当日の空気が残る味わいになります。