サムシングフォーとは
サムシングフォーは、結婚式の日に花嫁が4つのものを身につけると幸せになれるとされる言い伝えです。Something old、Something new、Something borrowed、Something blue の4つを指します。
日本の結婚式では、必ず行うものではありません。ドレスや小物に意味を込めたい人、家族や友人とのつながりを演出に入れたい人、写真に残る小さなストーリーを作りたい人に向いています。
取り入れるときのポイントは、見た目の華やかさより「誰との思い出を残したいか」「どの写真に残したいか」を先に決めることです。4つを無理に買い足すより、家族から借りるもの、すでに購入予定のもの、衣装に合う小物を組み合わせるほうが自然にまとまります。
サムシングフォーの意味と実例
4つの要素は、それぞれ過去、未来、周囲とのつながり、清らかさや誠実さを表すとされています。大きな演出にしなくても、見えない場所に小さく取り入れるだけで十分です。
| 要素 | 意味 | 取り入れ方の例 |
|---|---|---|
| Something old | 家族や過去から受け継ぐもの | 母や祖母のアクセサリー、家族のハンカチ、古いレース |
| Something new | 新しい生活、これからの未来 | ドレス、シューズ、アクセサリー、リップ、手袋 |
| Something borrowed | 幸せな人から借りる祝福 | 既婚の友人のベール、姉妹のアクセサリー、家族の小物 |
| Something blue | 誠実、清らかさ、幸せを願う色 | 青いリボン、ブーケの小花、靴底、ネイル、ハンカチ |
ゲストへ紹介したい場合は、受付やプロフィールブックで「母から借りたハンカチ」「新生活をイメージして選んだ靴」など、ひと言だけ添えると伝わりやすくなります。説明を長くしすぎると演出感が強くなるため、ふたりにとって意味のあるものだけを短く紹介しましょう。
Something oldは家族の思い出を生かす
古いものは、家族から受け継いだものや、昔から大切にしているものを選びます。母のアクセサリー、祖母のハンカチ、家族写真を入れたロケットなど、思い出を身近に感じられるものが向いています。
古いものを使う時は、状態を早めに確認しましょう。汚れ、ほつれ、金具の緩みがある場合は、修理やクリーニングに時間がかかることがあります。
古いアクセサリーを使う場合は、ドレスの色味やネックラインに合うかも確認します。思い出の品でも、当日の衣装と合わない場合は、ブーケに小さく結ぶ、ポーチに入れて持つ、支度写真だけで使うなど、無理のない取り入れ方に変えるときれいに残せます。
家族の真珠を借りるときの扱い方
真珠のネックレスを使う場合は、メイクやヘアセットを終えてから身につけ、着替えやヘア直しの際にも化粧品が付かないようにします。使い終わったら、乾いた柔らかい布や真珠用のクロスで汗や汚れを拭き、他のアクセサリーとぶつからないよう別のケースへ戻してください。
TASAKIのお手入れ案内でも、真珠は水分・汗・化粧品などで劣化するおそれがあり、化粧後の装着と使用後の拭き取り、別のケースでの保管を勧めています。借り物に汚れや緩みがある場合は、自己判断で洗浄・修理せず、持ち主と購入店へ扱い方を相談しましょう。
Something newは新生活の象徴にする
新しいものは、これから始まる結婚生活を表します。ドレスやシューズのように当日身につけるものでもよいですし、アクセサリーやメイクアイテムなど小さなものでも構いません。
すでに新しく購入する予定のものをサムシングニューとして考えると、追加費用をかけずに取り入れられます。無理に特別な品を増やす必要はありません。
Something borrowedは借りる相手への配慮も大切
借りたものは、幸せな結婚生活を送っている人から幸せを分けてもらうという意味があります。既婚の友人、姉妹、母などから小物を借りると、式当日の会話や写真にも温かさが出ます。
借りる場合は、汚れや破損が心配なものを避け、返却方法まで決めておきましょう。高価なものや思い出の強いものを借りる時は、当日の保管担当も決めておくと安心です。
頼む相手には、使う日と場面、預かる期間、返却方法を伝え、貸しにくいときは断ってもらえる聞き方にしましょう。前撮りと挙式の両方で使うなら、それぞれの日付も伝えます。
借りるときの文例:
11月7日の挙式で、ネックレスをお借りできますか。着用は挙式中だけで、ケースに入れて私が保管します。11月9日に直接お返ししたいです。難しければ遠慮なく教えてください。
受け取りから返却までの確認表
| タイミング | 持ち主と決めること | 準備・扱い方 |
|---|---|---|
| 受け取るとき | 品名・点数・付属品、傷や金具の状態、使ってよい場面 | 持ち主の了解を得て状態を写真に残し、ケースも一緒に預かる |
| 使うとき | 着脱を手伝う人、外した後の保管担当と場所 | お色直しで外した品を、他の小物や衣装の袋へ混ぜない |
| 返すとき | 返却日・手渡しか配送か、汚れが付いた場合の相談先 | 点数・付属品・状態を確認。洗浄やクリーニングは持ち主の了承を得てから依頼する |
レースや布小物をブーケへ結ぶ場合も、切る・縫う・ピンで穴を開ける前に持ち主へ確認します。借りた品に汚れや破損が見つかったら、状態をそのまま伝え、隠したり無断で手直ししたりせず対応を相談してください。
Something blueは見えない場所でもよい
青いものは、ブーケやアクセサリーに入れるほか、ドレスの内側のリボン、靴底、ネイル、ハンカチなど、さりげない場所に取り入れる方法もあります。
会場の雰囲気に合わせたい場合は、淡いブルーやくすみブルーを使うと上品にまとまります。青を目立たせたくない場合は、写真にだけ少し残る小物にするのも自然です。
ネイルにブルーを入れる場合は、薬指だけに小さなストーンを置く、フレンチの先端を淡いブルーにするなど、近くで見たときに分かる程度でも十分です。手元写真を残したい人は、ブライダルネイルのデザインと合わせて考えると統一感が出ます。
レンタルのドレスや靴にリボンなどを付けたい場合は、衣装店へ取り付け方法を確認してください。縫い付けや粘着テープなどの加工が難しければ、自分のハンカチやネイルへ青を取り入れる方法もあります。
衣装や会場テイスト別の取り入れ方
サムシングフォーは、ドレスや会場の雰囲気に合わせると自然に見えます。洋館、ホテル、ガーデン、和装など、結婚式の方向性に合わせて小物の見せ方を変えましょう。
| 雰囲気 | 取り入れやすいもの | 見せ方 |
|---|---|---|
| クラシカル | 家族のパール、レース、古いハンカチ | 支度写真や手元写真で物語を残す |
| ナチュラル | 淡いブルーの小花、リボン、刺繍 | ブーケやヘア小物にさりげなく入れる |
| ホテル婚 | 新しいアクセサリー、上質なハンカチ | 上品にまとまる小物を一点だけ目立たせる |
| 和装 | 青い末広飾り、家族の懐中小物、髪飾り | 和の雰囲気を崩さない色味で取り入れる |
衣装に合わせる小物は、アクセサリー・小物や和装小物の準備と同時に考えると、買い足しや持ち込み確認の漏れを防げます。
どのタイミングで準備する?
サムシングフォーは、衣装小物やブーケと関わるため、衣装が決まった後から本格的に考えると選びやすくなります。前撮りにも使いたい場合は、撮影日までに用意しておきましょう。
借りるものや古いものは、状態確認に時間がかかることがあります。結婚式の1か月前には、何を使うか、誰が持ってくるか、当日どこで保管するかを決めておくと安心です。
前撮りと挙式当日で同じ小物を使う場合は、保管期間も長くなります。借り物を前撮りで使ったあとにクリーニングが必要か、挙式まで自宅で保管してよいか、相手へ事前に確認しておきましょう。フォト中心で残したい人は、フォトウェディングの小物リストにも入れておくと準備しやすくなります。
写真に残すなら事前に共有する
サムシングフォーを写真に残したい場合は、カメラマンやヘアメイク担当に伝えておきます。小さな青いリボンや家族のアクセサリーは、伝えないと撮影されないことがあります。
ウェルカムスペースやプロフィールブックで紹介する場合は、4つの意味を短く添えるとゲストにも伝わりやすくなります。説明は長くしすぎず、ふたりの思い出に近いものだけ紹介しましょう。
無理に4つそろえなくてもよい
サムシングフォーは幸せを願う言い伝えであり、義務ではありません。4つを完璧にそろえることが負担になるなら、ひとつだけ取り入れる、写真小物として使う、演出には入れないという選択でも大丈夫です。
6ペンスも用意する必要はある?
英国王立造幣局は、四つの「サムシング」に続いて、花嫁の靴に銀の6ペンス硬貨を入れる言い伝えを紹介しています。結婚後の豊かさを願う習慣ですが、日本の結婚式でそろえなければならない品ではありません。
取り入れる場合も、靴の中で当たる、歩きにくいと感じるなら無理に入れず、記念品や支度写真の小物として楽しむ方法を選べます。硬貨や小物を買い足す前に、衣装と一緒に安全に持てるか確認しましょう。
よくある失敗
よくある失敗は、直前に思いついて小物がそろわないこと、借りたものの返却方法を決めていないこと、青い小物が衣装と合わないこと、写真に残したいのに担当者へ伝えていないことです。
小さな演出ほど、誰が用意し、誰が持ち、どの場面で使うかを決めておくと安心です。意味を大切にしながら、当日の進行を邪魔しない範囲で取り入れましょう。
準備を軽くするコツ: 4つをすべて目立たせようとせず、「写真に残すもの」と「自分だけが分かるお守りのようなもの」を分けると、無理なく取り入れられます。